学生時代、禅学の大家・鈴木大拙の著作や禅の語録に親しんだ著者は、学問だけでは足りないと感じ、臨済宗寺院で得度し雲水となって各地の僧堂(専門道場)、曹洞宗の道場で研鑽を重ねる。本書ではまずそこで巡り会った老師たちとの関わりや道場での実体験が描かれる。
抗いがたい血のさだめにより、思春期に心を病んだが、医学部合格を目指すとの自己治療的試みにより、何とか脱却できた著者の半生を描いたエッセイ。
過酷な闘病の末、空へ旅立った著者の世界の最終章となる詩集。
本書は、1998年頃から現在も、PANCRASE公認リングドクターを続ける齊藤直人医師の物語である。
昭和39年、下関に生まれた俺(大塚直之)が田舎で音楽に目覚め、成功を夢見て九州は福岡の街へ単身乗り込み、散々な目にあいながらも奮闘する物語と、年老いたひとり暮らしの父親のこれまた奮闘する姿をステレオで描いたワイルドで切ない自伝。