「戦争を知らない子ども」として
自身の体験と想いを綴った一冊。
¥1,100 (税込)
成瀬昭彦
四六判・54頁(ソフトカバー)
ISBN 978-4-86522-449-8
2025年7月発行
広島を初めて訪れたのは20歳の夏。原爆ドームの前で、45年前の時間が止まったままの空間に立ち尽くした日。
そして大阪にも投下されていた「模擬原爆パンプキン」の存在を、後になって知った驚き。
戦争を知らずに生まれ育った著者が、足を運び、見て、聞いて、考えたこと。 コロナ禍の中で、静かに行われた追悼式への参加を通して、改めて問い直した平和への思い。
観光でも学びでもなく、ひとりの市井の人間が、自分自身の視点で戦争の記憶に触れ、向き合い続けた時間が綴られています。
歴史は時を経ても消え去るものではなく、今を生きる私たちの日常の傍らに確かに存在している。
そんな思いを、静かに読者へ伝える一冊です。
成瀬 昭彦(なるせ あきひこ)
1970年6月25日、大阪府堺市生まれ。高校卒業後、印刷会社に就職。
子どもの頃に『はだしのゲン』と『耳をすませば』に影響を受け、小説執筆を志す。長年の挑戦と挫折を経て、2015年に初めて作品を完結。
会社員として働きながら、歴史の記憶を伝えるために出版を決意。趣味は旅行。