令和六年。大正最後の年に生まれた祖母は九九歳を迎えた。長寿県である長野県に生を受けて育った祖母は四世代七人の大家族で暮らしている。孫の配偶者にあたる著者から見た、祖母と家族の何気ない日常を綴ったエッセイ。毎日は同じように過ぎて行くが、祖母の言葉を拾い集めてみると、九九年生きてきた人柄や深い思いに触れることができる。
AIは〝可能性を示す"存在?
人間は〝可能性を揺らす"存在?
広島を初めて訪れたのは20歳の夏。原爆ドームの前で、45年前の時間が止まったままの空間に立ち尽くした日。
そして大阪にも投下されていた「模擬原爆パンプキン」の存在を、後になって知った驚き。
戦争を知らずに生まれ育った著者が、足を運び、見て、聞いて、考えたこと。 コロナ禍の中で、静かに行われた追悼式への参加を通して、改めて問い直した平和への思い。