背中のかばんの中にいる人形の「ピキキ」と旅をしている、人形つかいの旅芸人、エルス。
エルスはいつものように、とある港町の広場でショーを行っていると、同じくショーを終えた炎つかいとジャグラーに出会い、軽く言葉を交わした。
「お前はその誰かにはなれない。絶対に、なれない。」
これまで就活や恋愛、日々の生活からすらも、ひたすら逃げ続けてきた悟。夢は抱くものの、「どうせ俺には無理だろう」とすぐに諦めてしまい、挙句の果てには自室のルンバからもゴミ扱いされる始末だ。
■リアル・ドリーム研究所
二〇四〇年、車が空を飛び、人間が自由に夢(ドリーム)を操れるようになった時代。
夢の中で作り上げた恋人そっくりの女性を町中で見かけた松田良彦は、思わず彼女に声をかけるが――?
「レクイエス・エテルナ 永遠のやすらぎ」
ある日、主人公の「私」と妹のタミーはかねてから安楽死を希望していた両親から、さまざまな手続きを済ませて、あとは医師による処方箋を待つばかりとなったことを知らされる。
岡山インキで万能水性インキを開発していた研究者平尾は、部下の中村と共に万能水性インキのテスト品を造った直後に消息を絶ち、不可解な脅迫状が送られてきた。