自身の終焉が近いことを悟り
四国遍路の旅に出た男の思いとは?
¥1,100 (税込)
伊達 道
四六判・180頁(ソフトカバー)
ISBN 978-4-86522-418-4
2024年9月発行
阪神淡路と東日本、二つの大震災に翻弄された人生。その人生をどのように終(しま)うべきか。
いくつかの想い出をたどりながら終焉の地を目指す老いた男。
小さな蹉跌から生きる覚悟を求めて遍路に出た女子学生。
二人は見えない何かに導かれるように出会い、そして四国の地をともに歩く。
後悔、諦め、怖れ、迷い、それとも……
それぞれの思いを胸に歩き通し、最後にたどり着いた結願の地で二人の胸に去来したものは……
山頭火の句が二人にそっと寄り添う。
伊達 道(だて みち)
1954年大阪市生まれ。府立住吉高等学校、金沢大学法文学部卒業。
神戸の貿易商社に就職、米国駐在を経て退職後、臨床検査機器関連の会社設立とその経営に携わる。
2019年リタイア後執筆活動を開始。