祖国から遠く離れた極寒の地で自らの運命を切り開いていく、一人の日本人の人生をかけた壮絶な冒険物語。
時はバブルがはじける前後、転勤族の一家が初めて自分の家を持とうと、家探しをするところから始まる。
なぜ戸建ての家?それはペットを飼いたいから。
最初は理由付けに過ぎなかったが、シャム猫・マムを迎え、家族揃ってその可愛さに夢中になる。
主人公と同じ介護福祉士、弓道二段の著者が贈る「愛と平和」の物語。家族、友達、恋人、同僚、出会ったすべての人。なつかしい昭和・平成の時代を背景に、愛と平和にたどり着くために社会の問題や暗さにも言及した、著者の半私小説。
殺人を目撃した青年が、その行為に感化されて自らも殺人を犯す。虚無感の中に生きてきた青年が見つけた生きがい。人はなぜ人を殺すのか?―これは、純粋な悪に陶酔した青年の物語。
ビリヤード球のように横から斜めから当たって幸運な方向へ誘ってくれた球がいくつもあった。本書の中で考え行動した事柄すべてが、原一夫という人物をあらわしている。