過熱する取材・報道が遂に悲劇を起こした!!
実話をもとに社会派ミステリー小説
¥1,320 (税込)
淳本遊(あつもと あそび)
四六判・396頁(ソフトカバー)
ISBN 978-4-434-33431-3
2024年4月発行
「殺した? 誰が殺した?
そうだ、母は殺されたんだ・・・」
レポーター達のマイクが伸びる。
「そっとしてくれたらこんなことには……」
「お前達が母を殺したんだ!」裕喜の指がカメラに向けられた。
「お前等をみんな残らず……ぶっ潰してやる!」
その言葉通り、マスコミは失墜する事態となったが、
マスコミ被害を追うフリーライター折原跡美が行き着いた真相とは…。
インターネットは普及し始めたものの、SNSがまだ一般的でなかった2000年代初頭、テレビのワイドショーや芸能週刊誌、スポーツ紙といったマスコミは、現代よりも強い影響力を持つ一方、過剰取材や誤認報道など多くの問題を引き起こしており、まさにモンスターだった。
フリーライターの折原跡美は、大学時代に先輩である吉祥院裕喜の母親がマスコミ取材に追われ自殺した事件をきっかけとして、マスコミによる被害をテーマとした取材を続けていた。
数年後、吉祥院裕喜を中心に起きた現代の「シンデレラ」「ロミオとジュリエット」騒動。それに振り回され、過熱していくマスコミ各社。
ついに悲劇は起こり、マスコミは世間から責任を糾弾され、誤認報道続きで信頼を失い、テレビの視聴率も雑誌・新聞の売上部数も急降下する事態に。
マスコミ被害にあった人々による復讐劇を描いたエンターテイメント作品。