市井の人々の揺れる愛の欠片に小さき灯火を照らす言の葉の数々―。
¥1,320 (税込)
若樹あい
四六判・262頁(ソフトカバー)
ISBN 978-4-86522-384-2
2024年3月発行
人情味溢れるあたたかな日常を舞台にした、前向きな気持ちになれる物語の数々。
多岐に及ぶ執筆歴・受賞歴をもつ若樹あいによる作品が、待望の書籍化。
「お弁当屋ぽーぽーの献立日記」
沖縄風お弁当屋を始めたあかりは偶然元カレのたにやんと出会い、会社を立ち上げたばかりのたにやんに頼まれて間借りを承諾した。何やらワケありな人々と胸にわだかまりを抱えている店主あかりの人間模様を暖かく軽やかに描く。
「青空に流星」
自主退職をして暇を持て余していた田中さんは無職の友末くんにATMで声を掛けたことがきっかけで交友を深めていく。コミュ障を自称する田中さんは老後をつつがなく暮らすことだけを考えていたが、友末くんに出逢ったことで価値観が少しずつ揺らいでいった。
「ブルーマロウ」
コミュニティFMのパーソナリティを辞めたばかりのシングルマザー真樹が公園で出会った及川と名乗る老紳士から個人ヘルパーを頼まれる。グレーの瞳の及川の正体とは…?過去のラジオ放送と交差する大人のラブストーリー。
他シナリオ短編2作。
若樹あい(わかき あい)
1959年大阪生まれ。ラジオドラマショート全国オンエア、「浪花のスピードスター」夢のある街大阪シナリオコンクールショート部門佳作、「図書館で逢いましょう」第3回恵那峡映画祭脚本部門入賞、「カレー喫茶さぱなの奇蹟」第9回ちよだ文学賞最終候補、「お弁当屋ぽーぽーの献立日記」宝島社「この文庫がすごい!」大賞最終候補、ライター「昭和のお菓子」、「なでしこJAPANロンドンオリンピックへの道」他多数の仕事・創作歴。シナリオ・センター出身。