近代医学に繋がる「仁愛」を基本にした李朱医学を高らかに唱え、日本に普及させた曲直瀬道三。
また、文禄・慶長の朝鮮の役や秀吉の禁教令の荒波をかぶりながら、流罪同様の苦をものともせず疾駆した、養嗣子の曲直瀬玄朔とは如何なる医人なのか!
『医の旅路はるか』に続く、本格派歴史エンターテイメント小説第2弾!
避雷針売りの男から仔犬を買った女教師の心の暗闘――「秋の犬」。
幼い頃、友を見殺しにした記憶をもつ男の旅路――「灯台への道」。
病床の友がヴェンセスラウ・デ・モラエスに求めたものは何か――「モラエス通りで」。
全3編を所収した本格短編小説集。