18歳で両親を亡くし、幼い弟と途方にくれていた光介。
お不動さまの力を借り、導かれるように刀の道に引き込まれていく。
天下を手中にすべく、国主信玄の下で覇道を突き進む甲斐武田家。そんな彼等を家中でただ一人、冷めた目で見る男、武田逍遙軒信廉。
刀ではなく絵筆を取った彼が、戦国の世で見たものは何だったのか―――。
あの日見た夢が、今、またひとつ終わった…。
大阪・昭和山のふもとに暮らす少女・佳代子は、ある日突然、昭和10年の福岡県・伊田町にタイムスリップしてしまう。
見知らぬ時代、見知らぬ土地。そこには、危険と背中合わせの炭鉱の暮らしがあった。
なぜ、佳代子はこの時代に来たのか?
そしてなぜ、佳代子は炭鉱町で“佳子ちゃん”と呼ばれた少女に瓜二つだったのか――。
生きてさえいれば、まだ心が揺さぶられるような出来事にも遭遇するし、新たな出会いもあるよ。