諸価値のせめぎ合う開国前夜。
家族にも、大人たちのつくり出す世界にも、
心の居場所を見出せない刈谷新八郎は、
北斎の〈龍〉に出逢い、生きる意味を掴みかける……
正体不明の女性の胸がぼんやりと写りこんだ合宿先でのスマホ写真。
その理由と真相を突き止めるため、小演劇サークルの大学生3人が動き出す。
どこか懐かしく穏やかでありながら、大胆な発想と展開で繰り広げられる不思議な物語。
ある事件によって伯母の養子となる梢。
悲しい過去を乗り越え平穏な日常を手にした梢は、
同年代の謙太と恋仲になるが……。
「宇宙は、
想像力の中にもある。
この本はその一部である。」ーー本文より
ある日、押入れから出てきた古い日記帳。
そこには小学6年生の想い出が綴られていた——。