柔らかな光、木々のざわめき、どこか寂しくて懐かしい街並み……日常の風景を著者ならではの感性で切り取ったフォトブック。
神奈川県横浜市鶴見区の「つるみ区カレンダー」
1996年~2015年の20年間撮り続けた四季折々の
美しい風景写真約250枚をまとめた一冊。
著者自身は本書を「PCC写真詞画集」と呼ぶ。
PC=パソコン、C=クレイ(粘土)。
アナログ、デジタル、童話から現実世界へ。
利用できるすべてを使って表現するそれは、
万能薬ではなく、「色即是空」。
「Mr.タン」こと鄧予立氏による写真集。
荒涼とした様を描いた『南極―遠くて幸せな氷の世界』に続く第二弾は、一転して色彩豊かな仕上がりになっている。
「世界の果て」ブエノスアイレスから800km、魔の暴風域を超えると、国境もない、新世界が広がる。
人類の大陸到達から二百年。そこには過酷さと、神々しさと、かわいさが溢れている。