母との約束で自分の家を持った長女聡子は、ねこを迎えた暮らしをスタートさせます。介護業界で働く日々に、ねこがもたらすかけがえのない癒しや気づき。聡子は自らのキャリアを信じ、大きな決断をするのでした。
突然森岡家に迎えられることになった1匹の子ねこ、モコ。バラバラだった家族は心を一つにしてモコの世話を始めます。モコを中心に心を通わせ合う森岡家。それぞれが幸せをかみしめていたある日のこと……。
むかしある国に、こんな知らせが広まりました。
「今度の新月から満月の間に、美しい物をもって王宮までくること。一番美しい物をもつ女性を王子のお妃とする」
国中の女性が沸き立つ中、はずれの村におじいさんと暮らすジューナも、クモの糸を使って美しいベールを編み上げ、出発します。
森に住むくまこは、海に行く夢がありました。でも仲間は笑っていいます。「おまえに行けるはずない」
怖くなって夢をあきらめたくまこは、おじさんが小さいころ海で遊んでいた写真を見つけました。
足が悪いおじさんは、「やりたいことは、やれるうちにやりなさい」と諭し、 海への地図を描いてくれました。