戦時下、朝鮮半島の新義州で警察官をつとめていた父・後藤和一と、母・はるの間に生まれた和市(本名・啓爾)。 敗戦後、命からがら日本へ引き上げるが、そこに待ち受けていたのは母子だけの貧しい暮らしだった。
閉塞感漂う昨今の世の中、物事の見方を変えれば、けっこう楽しく生きられます。 読んだ人の心が、ちょっと軽くなるような、ヒントになるようなことをつづった1冊。
「白秋期」とは、人生のひととおりの役割を果たしたあと、自由の身となり、秋空のようにシートと澄み切った、静かな境地で暮らす時期。
1968年、スウェーデンの知的障がい者が送る大規模施設でのユートピアのような日々は、僅か15年後に訪れる”施設解体”という思い切った人権政策の予兆だったのかもしれない。
憂い事の多い社会の中で、わたしたちはどこにたどり着くのか。