「やぁーっ!」気合いを入れて刀を振り下ろす。 「少年剣士」と呼ばれるなつかは元気で明るい小学4年生。 ある日、「『なつか』って名前、好き?」と、 なつかはお母さんにたずねた。両親がつけた名前ではないからだ。 乳児院からもらわれて家族になった時には、もう「なつか」という名前で呼ばれていた。
親子不倫、若妻の迷い。 愛憎の渦の中で揺れる永子の末路とは……。
愛する人を失った主人公である「僕」の心情を細やかに描いた小説。
40年を経てよみがえる素朴で不器用な恋の記憶。
「元朝秘史(元朝の秘(かく)れたる史(ふみ))」は、時の皇帝フビライが、部族の神性と帝国を誇示するため編纂させた史書の一つで、概ね、チンギスと二代オゴタイまでの時系列の逸話集となっている。 本書は、秘史の記述以降のフビライの治政とモンゴル族のその後の消息を記した。