妻を亡くしてできた心と時間の空白、喪失感。
その空白を埋めるために綴った夫婦の50年の記録。
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尾原重男
四六判・236頁(ハードカバー)
ISBN 978-4-86522-109-1
2016年12月発行
伴侶を失うことはつらく、心にできた空洞という表現では十分にいいあわらせない激しい痛みである。
妻が病気で苦しんでいた姿を思い出すたびに、かわいそうという気持ち、助けてやれなかった悔しさがこみ上げる。
どうすればこの苦しさから逃れられるかと考え、思いついたのが妻の元気なころの思い出で頭をいっぱいにすること。
妻が遺した日記風のメモ書き『心の手帖』、若いころに送りあった手紙や一緒に撮った写真、記憶の淵から拾い上げて懐かしく思い出した出来事...。
本書は、そんな思いで綴られた夫婦の50年の記録である。
序 心に空いた大きな空洞
第一章 偶然の再会から結婚まで
第二章 結婚生活のいろいろ
第三章 永遠の別れまで
尾原重男(おばら・しげお)
昭和18年1月満州・新京特別市生まれ。上智大学大学院経済学研究科修了。
計量計画研究所を経て三菱総合研究所入社。経済・経営本部長、常務、代表取締役を歴任。
同社非常勤顧問のほか日本大学、上智大学、松山大学で非常勤講師などを務めた。
著書に「10年後 大潮流を読む」、「重要データ10年後の東京」など。