戦国の時代を生きた日本のジャンヌダルク、女兵法家の物語。
¥--- (税込)
誠司
文庫判・244頁(ソフトカバー)
ISBN 978-4-86522-142-8
2018年2月発行
室町幕府が衰退し群雄割拠の戦国時代を経て、天下分け目の関が原、更に大阪の陣に至る激動の時代を生きた伊賀真里亞の物語。
1576年、筒井順慶の実子として生まれた実在の人物、筒井順子。
1596年、キリスト教に入信し、伊賀真里亞と名乗るようになる。
幼い頃より興福寺の僧兵・胤栄より宝蔵院流槍術「十文字槍」を、柳生宗嚴より新陰流を伝授され、ひとかどの兵法家となった真里亜。
ひとたび戦場に立てば、漆黒の修道衣に具足を着け、ヴェールの裾をなびかせて馬を駆れば、目にも止まらぬ十文字槍のひと振りで、群がる敵兵を片っ端からはね飛ばしていく怒涛の強さを見せた。