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双生寓話、多胎。或いは誘蛾二人狂い

無垢な存在の無垢な悪意。
独特の幻想的な筆致で描かれた短編集。

双生寓話、多胎。或いは誘蛾二人狂い

¥--- (税込)

虚構

A6判・92頁(ソフトカバー)

ISBN 978-4-86522-114-5

2017年3月発行

販売を終了しました

男女を取り換えっこして周りをだます遊ぶ双子の密やかな遊び『白昼夢の双生寓話』。

無実故の有罪――だから僕は親友を処刑台に送る。愛しているから裏切る、僕の幸福論『ユダとサロメの接吻』。
暴君となった父・国王に翻弄され、引き裂かれた兄と妹。すべてを連れて自ら地獄へと堕ちて行った二人のあとに残された国は...『ゼロ』。
天涯孤独で愛することを知らない画家と、死に急ぐように淡々と生きるモデル。二人がシンクロしたとき、甘く溺れる世界のその先は...『金魚とアロワナ』

――人間は醜くて美しくて、儚くて強い。

著者紹介

虚構(きょこう)
1989年12月8日生まれ。鹿児島県出身。