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著者:高木規矩郎
四六判・140頁(ソフトカバー)
ISBN 978-4-939061-70-7
2012年7月発行
「鎌倉世界遺産登録」は、2012年1月末の日本政府のユネスコへの推薦書提出で実質的な一歩を踏み出した。暫定リスト記載以降の空白の20年を抜け出す画期的なできごとである。
豊かな市民文化を継承し、静かな自然環境を守り、歴史との共存を模索する鎌倉にとって世界遺産とは何なのか。今なぜ世界遺産なのか。
多くの市民の議論の和を広げ、判断を待ちたい。明日の鎌倉を考える市民の一人として世界遺産登録は避けては通れない重大なテーマである。
高木 規矩郎(たかぎ きくろう)
1941年神奈川県三浦市生まれ。
東京大学文学部卒業後、読売新聞入社。
海外特派員としてベイルート、ローマ、カイロ、駐在編集委員としてニューヨークに赴任。20世紀を検証する長期連載企画で4年間企画責任者としてかかわる。
退職後、早稲田大学客員教授、神奈川県立外語短期大学、フェリス女学院大学非常勤講師を経て、サイバー大学客員教授として「世界遺産と現代社会」を講義。
早稲田大学理工学総研、沖縄大学地域研究所客員研究員、日本記者クラブ会員、日本イコモス会員。鎌倉ペンクラブ幹事。スペースタカギ代表。
著書に「日本赤軍を追え」(現代評論社)、「パレスチナの蜂起」(読売新聞社)、「世紀末の中東を読む」(講談社)、「砂漠の聖戦」(講談社)、「パンナム機爆破指令」(翻訳)(読売新聞社)、「ニューヨーク事件簿」(現代書館)、「20世紀どんな時代だったのか」全八巻(取材編集)(読売新聞社)、「湘南20世紀物語」(有隣堂)、「死にざまの昭和史」(中央公論新社)など。