第二次世界大戦前の欧州ボーイスカウト視察録。
¥1,760 (税込)
勝矢釼太郎
四六判・248頁(ソフトカバー)
ISBN 978-4-86522-316-3
2022年8月発行
本著は、昭和3年に発行された、大正時代後期からのヨーロッパでのボーイスカウト運動の実録とボーイスカウト運動の理念・考察をしたためた原書を再編集した書籍です。
世界は、第一次世界大戦と第二次世界大戦の狭間。
明治時代を生きた当時二十代の著者・勝矢釼太郎が、1925年(大正14年)からイギリスをはじめとしたヨーロッパ諸国のボーイスカウト視察を日記様式で綴り、ボーイスカウトの理念と、それに基づく独自の考えや教育論を説いた記録が原書です。
その原書を当時のテイストを残しながら現代的にリライト、原書のカラー表紙や文中に使用されている地図や見取り図、当時の写真をそのまま収録しました。
当時の時代背景や著者の実体験を通して感じられるボーイスカウトの神髄をそのまま感じ取っていただける復刻版であり、ボーイスカウトに携わる方々はもちろん、現代社会の礎ともいえる100年前の歴史的・教育文化的資料に興味をお持ちの方にも是非とも読んでいただたきたい一冊に仕上がりました。
勝矢釼太郎(かつや・けんたろう)
1899年(明治32年)ー1949年(昭和24年)
京都府下京区出身。明治大学商学部卒。商学士。作家。翻訳家。脚本家。
明治大学ローバースカウト部発団の提案者。貴族議員・子爵の三島通陽氏のもとで日本のスカウト運動に尽力した人物。
著書に『欧州のスカウト行脚』(1928年)、
『趣味の伊賀路 中大和と伊勢詣で』(1929年)、
翻訳に『英人ミルンの徒然草』(1933年)等。