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著者 角南隆
監修 西本輝六
四六判・314頁(ハードカバー)
ISBN 4-434-08355-4
2006年9月発行
古来、日本人は尊い国に生まれたことを誇りに思い、将来に夢を託し、それを子々孫々に継承しながら、近代の入口まで粛粛として、歩んできた。しからば、現代の混迷と、アイデンティティの無さは何故だろうか。
著者の人生を通した疑問はそこにあり、説いた概念もそこにある。そして、21世紀の夢につながるヒントも、ここにはある。
神社建築設計の第一人者が、晩年の集大成として書き遺した二巻のうちの第一巻で、混迷する現在の日本人に説いた遺言集。
宇宙の創生から始まり、現代社会の盲点をつき、生命の尊さと人間の本質に触れる構成となり、他に類を見ない新しい発見と、処世のヒントが読み取れる。
角南隆(すなみ・たかし)
明治20年 岡山県に生まれる。
大正4年 東京帝国大学工学部建築学科卒業
大正5年 明治神宮造営局勤務
同 7年 内務省神社局、神祗院技師として終戦まで50余年にわたり 全国の名立たる神社営繕の指導、監督にあたる。その間、三度の伊勢神宮式年遷宮造営、戦後は明治神宮復興事業の要職を歴任した。
昭和40年 勲三等旭日章を受章する。
同 55年 95歳で死去。
「社寺建築」など。