いまどき希少な四世代七人家族。家族と祖母の
何気ない日常の心温まるほっこりエピソード。
¥770 (税込)
矢嶋晶
四六判・66頁(ソフトカバー)
ISBN 978-4-86522-456-6
2025年9月発行
令和六年。大正最後の年に生まれた祖母は九九歳を迎えた。長寿県である長野県に生を受けて育った祖母は四世代七人の大家族で暮らしている。孫の配偶者にあたる著者から見た、祖母と家族の何気ない日常を綴ったエッセイ。毎日は同じように過ぎて行くが、祖母の言葉を拾い集めてみると、九九年生きてきた人柄や深い思いに触れることができる。
戦前、戦中、戦後と激動の時代を生きてきた祖母は、周囲が思う以上に今でも様々なことを考え、感じ、周りに心を配り、行動している。周囲からは「呆けてきちゃったな」と思われているが、実は本質は何も変わらない。ちょっと?だいぶ?忘れっぽくなっただけ。そんなことは本人も承知の上。それを受け入れて生きている祖母の姿は、これから歳を重ねていく上で、著者の理想とするべき姿でもある。頑固さも見え隠れする、愛すべき九九歳の姿がここに描かれている。
著者:矢嶋 晶(やじま あきら)
1980年東京都に生まれ茨城県で育つ。看護師。結婚を機に長野県に移住。現在は手術室看護師として病院勤務のかたわら、七人の大家族の嫁の嫁として、主婦業も務めている。
イラスト:かわだ めぐみ
1981年生まれ。著者の実妹。管理栄養士として働くも、絵の道が諦めきれず、進学。金沢美術工芸大学日本画専攻卒。現在は日本画を描くかたわら、学芸員として勤務している。