吃音で困っている人、吃音で悩んでいる人へ。
前2作を補足+新たな気づきを綴った完了版登場!
¥550 (税込)
久保田篤
四六判・76頁(ソフトカバー)
ISBN 978-4-86522-377-4
2024年3月発行
吃音は原因が分からず、改善することが難しい問題ではないことを伝えたい。原因は単純で、改善可能なものです。ただ原因に気付きにくいのです。言葉に詰まらないで滑らかに話そうとする。そうしようとすること自体が、言葉に詰まる原因になっているからです。
私は自分の吃音を治そうとしながら、三つの勘違いをしてきました。一つは、話は口で行うものだという勘違い。もう一つは、言うのが苦手な「音」があるという勘違い。結果として、本当は吃音ではないのに、自分は吃音だと思い込む勘違い。それらの連鎖に気付き、対応することが、吃音改善の早道になります。
本書では、著者が自身の吃音改善経験をもとに、吃音に悩んでいる人に向けて、本当は吃音ではないということを説明していきます。
話す動作を、人が行う運動の一つとして見れば、誰もがトーキング・アスリート(話す動作を無意識的に行える人)になっています。吃音で悩んでいるとしても、ひとり言を言うとき、何気ない受け応え、歌を歌うときには言葉に詰まることはありません。「本当の自分、もう一人の自分」、「間違える自分」という見方をすることで、言葉に詰まる原因を説明し、改善策を紹介しています。
久保田篤(くぼた・あつし)
東京都在住。会社員生活を経て、2020年12月『トーキング・アスリート』、2022年7月に『続トーキング・アスリート』をパレードブックスから出版。微力ながらも、吃音理解の一助となることを願う。