子どもが自分の足で太くしなやかに生き抜くための「本当の幸せ」とは
¥1,320 (税込)
しい
四六判・104頁(ソフトカバー)
ISBN 978-4-434-33374-3
2024年2月発行
こんなにも大きな愛情を注いでいるのに、なぜかうまくいかない子育てや教育。
決して子どもに寛容とはいえない社会の圧力の中で奮闘している、子育て中の親御さんや学校関係者は、日々の悩みや不安を嘆くことすら難しくなっています。でも本当は、この思いをできるだけ多くの人にわかってほしいのです。
一方、環境を選ぶことのできない子どもの貧困や虐待といった諸問題と同様、子どもへの過剰な「よかれ」の弊害が、もはや現代日本の社会問題となっていることに気が付いている大人は決して多くありません。
子どもにとって最優先すべきは「習い事」「学習時間」「学習量」「テストの点数」「成績表」「偏差値」「受験」「有名校」…いったい何でしょうか。本書では「ご機嫌にご飯を食べていること」をキーワードに、子どもの心身の成長について考えます。
コロナ前から課題が山積していた教育現場を俯瞰しようと、正規教員を15年で退職。その後教育コンサルタントの必要性を強く感じ、他職種にて経営マネジメントや子どもを取り巻く環境を検証してきた。2021年から全国で講師登録活動を行い、公教育の現状や課題を直接聞く機会を得ながら再びwithコロナの教育現場へ戻る。包括的アプローチを行う為、単年度毎に複数の自治体に所属。これまで保護者・教員・教育委員会・児童福祉施設職員・警察官・家庭裁判官・教育カウンセラー・臨床心理士・児童精神科医・保育士など子どもと関係の深い立場の方々と繋がりを持ってきた。子どもに関わる人の頑張るほどなぜかうまくいかないもどかしさ、終わりの見えない不安、家庭・学校園・自治体それぞれへの不信感……。それらお互いの実情を知ることで理解し合い、今を懸命に生きる子どもたちに繋がれば、という思いでこの度の執筆活動に至る。