親の愛を知らず、戦火を生き抜き、
昭和を強く生き抜いた女性の一代記。
¥1,540 (税込)
富加見絹子
四六判・128頁(ハードカバー)
ISBN 978-4-434-32715-5
2023年9月発行
幼少期に父を亡くし、母と生き別れに。
ようやく再会した母は、別の家庭をもっていた…。
親の愛を知らずに幼少時代を過ごし、
激しい空襲を生き延びた少女は、
戦後、老舗旅館を買い取り、昭和天皇をもてなし、
たくましく、美しく、生き抜いていく―。
昭和を翔けた94歳の女性の一代記。
本書は、個人の人生の物語でありながら、戦中・戦後を生き抜いた数多くの同時代人の生とも共振する〈みんなの昭和史〉という公同的側面も備えた物語に仕上がっている。
富加見絹子(ふかみきぬこ)
1978年鹿児島市生まれ。志學館中・高等部卒業。国際基督教大学教養学部社会科学科卒業(東アジア史専攻)。在学中フィリピンのトリニティ大学、韓国の延世大学に留学。スイスのローザンヌで訓練を受けた後、宣教師としてギリシアに派遣。ペルシャ語通訳者としてアテネやレスボス島で中東難民への奉仕活動に従事。国立アテネ大学文学部言語学科で古典ギリシア語および現代ギリシア語を学ぶ。主著『Ἀπὸ τὴν Ἄπω Ἀνατολὴ στὴν Ἀνατολικὴ Ὀρθοδοξία (極東アジアから東方正教へ)』訳書『初代キリスト教徒は語る』『世界中をひっくり返した神の国』、『チューリッヒ丘を駆け抜けた情熱―迫害下に生きたスイス・アナバプテストの物語』。David Bercot,ed. Historic Faith Commentary on Matthew 編集助手。夫ハミッドとアテネに在住。アーミッシュの友達の手作りケープドレスおよび普段着物が大好き。