障がいを持って生まれ、悪化の一途を辿る身体。
寝たきり生活を余儀なくされる中で、健常者とは一線を画す視点で綴られる、はぐれ者の物語

SNS全盛時代のストラグラー

¥1,100 （税込）

mock

四六判・250頁(ソフトカバー)

ISBN 978-4-434-32496-3

2023年10月発行

幼少期より骨折を繰り返す身体。先天性骨形成不全症と共に暮らしてきた筆者の、半生を綴った一冊です。同年代と過ごす機会が少なく、両親の影響を多分に受けた幼児期。小学校入学から高校卒業までの多感な時代を過ごした、障がい者施設での様々な出来事。進学、就職、一人暮らし、そして挫折……。

長期のブランクを経て手にした再就職も、生きている実感は得られず。そんな中あるノベルゲームと出会いました。プレイする中で得られた予想外のアハ体験は、私の心をふっと軽くしてくれたのです。今までの人生その時々で感じたこと、考えたこと、葛藤した気持ち。綺麗事だけでは済まない、血の通った生活の実態を淡々と綴りました。  

SNSに馴染めず誰に明かすこともなく、独り墓場まで持っていこうとさえ決めていた私の暗部をさらけ出すきっかけになったもの。それは、小説AIの存在でした。テクノロジーの発展の恩恵を受け、世に出すことができたのがこの作品です。AIとの協働という、これからの時代避けては通れないパラダイムシフトの一端を身を以て経験することになりました。

著者紹介

mock(もっく)
先天性の障がいを持って生まれ、現在は寝たきりの生活。
平日はリモートワークでIT 関係の会社に勤務。マイナーなWeb 漫画やフリーゲームを好み、たまに新作を探している。
「AIのべりすと」との出会いを機に、小説を書き始めた。