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はい。園長さんはいつもにこにこしてますよ。―障害者福祉の現場から―
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障害とは何か、障害者とは誰のことか。

はい。園長さんはいつもにこにこしてますよ。―障害者福祉の現場から―

¥1,430 (税込)

古川英希

四六判・366頁(ソフトカバー)

ISBN 978-4-434-31599-2

2023年3月発行

障害福祉サービス事業所『さつき園』の園長時代の「園長ブログ」。
退職後も引き続き投稿してきた記事と「私が学んだ知的障害者と呼ばれている人たちのこと」をテーマとした「仮想講話」を掲載。

2015年3月発刊の『園長さん いつもにこにこしてますか』の続編として、利用者(知的障害者)との日々の中での障害者福祉の実感と明日への思いを綴ったエッセイ。

私の出会った重症心身障害児者、知的障害児者と呼ばれている人たちは、知的な面では人の言うことがうまく理解できず、自分のこともうまく説明できません。  
けれども本来はどこまでも優しく、素直で、そして穏やかな人たちなのです。  
彼らのその感性、そしてその命に障害はないのです。なのに、重症心身障害児者や知的障害児者をはじめとして、私たちが「障害者」と呼ぶ人たちへの差別や偏見が遠い昔から今日に至るまで、この社会からなくならないのは何故でしょうか。  
どうして私たちは彼らを障害者と呼び、私たち自身のことを健常者と呼ぶことに違和感を抱かないのでしょうか。  
いったい障害とは何なのでしょうか。彼ら障害者を受け入れがたいとしてきた私たちの社会の価値観。  
この社会に無自覚に、深く、そして親から子へ、子から孫へ、連綿と続く障害者を疎み、見下す価値観。  
いったい私たちにとって障害とは何なのでしょうか。障害者とは誰のことなのでしょうか。  
再び、ご一緒にお考えくださればと思います。  
~まえがきより  

本書を読まれたご感想・ご意見を下記までお寄ください。  
frkwhdnb.20171001@yahoo.ne.jp

著者紹介

古川英希(ふるかわ・ひでのぶ)

一九五〇年(昭和二五年)九月二五日生(福岡県瀬高町/現 みやま市)
一九六九年(昭和四四年)三月 高水学園高水高等学校卒(山口県岩国市)
一九七四年(昭和四九年)三月 法政大学文学部日本文学科卒(東京都)
一九七五年(昭和五〇年)四月 社会福祉法人全国重症心身障害児(者)を守る会事務局(東京都)
一九八二年(昭和五七年)六月 すみれ学習塾(広島市)
一九八五年(昭和六〇年)三月 社会福祉法人全国重症心身障害児(者)を守る会事務局(東京都)
一九八八年(昭和六三年)四月      〃    事務局長
一九九六年(平成 八年)九月 社会福祉法人さつき会さつき園事務長(山口県周防大島町)
二〇〇一年(平成一三年)二月      〃    さつき園園長
二〇一二年(平成二四年)五月 一般財団法人山口県知的障害者福祉協会会長 就任
二〇一五年(平成二七年)四月 山口県障害福祉サービス協議会会長 就任
二〇二一年(令和 三年)三月 社会福祉法人さつき会さつき園園長 退職
二〇二一年(令和 三年)六月 一般財団法人山口県知的障害者福祉協会会長 退任
現在に至る