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著者:井元博靖
B6判・総210頁(ソフトカバー)
ISBN 4-434-07250-1
2004年6月発行
思わぬ労災事故に遭い、一級障害者となった筆者とその家族の動揺と時間の流れを、淡々とそして赤裸々に綴りながらも、人間のしたたかさと社会の歪みを率直に表現し、また人々の心に問いかける。
私は自らの不注意により労働災害事故を引き起こしてしまい、自らが被災者となり、重い障害を負ってしまいました。
その労働災害事故は、ある日突然に、この身に降り掛かったのです。
それは家族をも、突然に、全く予期もしない不知の世界に連れて行く事にもなったのでした。
結果的には、私は中途障害者となり、家族は障害者と共に、生活する事になったのです。
振り返れば、全く考えた事もない世界に足を踏み入れ、あたふたとしながらも、家族の温かい愛に包まれ、また周りの方々の御協力を得て、手探りで築き直した暮らしでもありました。そして、皆様の応援と理解のお陰で、家族も元の暮らしを取り戻すことができ、私自身も元の職場にも復帰する事ができたのでした。
この本に書いた事は、いつ誰の身に起こっても不思議ではないのです。
明日あなたもしくは、あなたの大事な家族に起こる事かもしれないのです。