11年間を共に走りぬけた、シャム猫マムと家族の記録
¥1,210 (税込)
杉山杏奈
四六判・130頁(ハードカバー)
ISBN 9784-86522-352-1
2023年7月発行
時はバブルがはじける前後、転勤族の一家が初めて自分の家を持とうと、家探しをするところから始まる。
なぜ戸建ての家?それはペットを飼いたいから。
最初は理由付けに過ぎなかったが、シャム猫・マムを迎え、家族揃ってその可愛さに夢中になる。
平和な幼猫期は短く、マムは自由に目覚め外猫生活を獲得していく。自然大好き・猫族への好奇心も旺盛。自由を満喫する代償に厳しく辛い思いをたくさんしながらも、頑張って外に飛び出していく。
そんな彼を何とか少しでも守ってやりたいと、マムのお母さんとして近所に探しに出るが、私を見つけると走り寄ってくるのが又何とも可愛い。ご近所の人と親しくなれたり、猫社会事情が見えてきたのも、マムのお陰が大きいだろう。しかし外猫生活の代償は大きく、ついにはウイルス感染という事態に。
それからのマムは、まるで人間の模範になるような大人として、私たちの愛情と尊敬を一身に集めつつ、4年後に最後の日を迎えたのだった。
杉山杏奈(すぎやま・あんな)
本名:渡邊妙子
東京都板橋区に生まれる。青山学院女子短期大学国文科卒業。新宿ヴォーグ学園師範科終了。
好きなものは、猫と本とニット。現在秦野市在住、表丹沢の景色を楽しむ日常です。