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少年剣士なつか
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なつかは思い切って刀を振り下ろす。
「養子」という事実と向き合うために。

少年剣士なつか

¥1,430 (税込)

著者:あいだひさ
イラスト:白保美香
企画:公益社団法人 家庭養護促進協会

A5判・96頁(ソフトカバー)

ISBN 978-4-939061-95-0

2013年6月発行

「やぁーっ!」気合いを入れて刀を振り下ろす。
「少年剣士」と呼ばれるなつかは元気で明るい小学4年生。
ある日、「『なつか』って名前、好き?」と、
なつかはお母さんにたずねた。両親がつけた名前ではないからだ。
乳児院からもらわれて家族になった時には、もう「なつか」という名前で呼ばれていた。

なつか一家にとっては、当たり前となっている養子という事実。
その「当たり前」を学校の友だちに話そうかと揺れるなつかの心、そしてその成長を描く。

実際に特別養子縁組によって養子を迎えた作者の
「みんなと同じでなくてもいいんだよ」というメッセージが、
養子に限らず全ての子どもたち、そして大人へ伝わる作品。
幼児期を描いた「たからものはなあに?」(偕成社)の続編。小学校4年生ぐらいから。

著者紹介

<著者>
あいだひさ
米国、日本、東南アジアで言語教育に携わる。1998年帰国後、家庭養護促進協会を通して出会った子どもと特別養子縁組をし、家族となる。現在は日本で言語教育のほか、異文化を受け入れる大切さを伝える講義を担当。
その他の著作
絵本『たからものはなあに』(偕成社)

<イラスト>
白保美香(しらほ・みか)
幼い頃よりイラストを描くことが好きで、高校ではデザイン科で学ぶ。2006年頃より、障害者運動の一員として、ポスターやCDのジャケットなどのデザインを手がけるようになった。本作では、文章から情景を正確に読み取り、描く持ち味を大いに発揮している。

<企画>
公益社団法人 家庭養護促進協会
大阪事務所 TEL 06-6762-5239
http://homepage2.nifty.com/fureai-osaka/