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文系の見た数学・物理
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数学も物理も矛盾だらけ。現代の物理には描像すらない。なんとか矛盾を回避して物理の描像を作ってみた。

文系の見た数学・物理

¥1,870 (税込)

藪井竹庵

A5判・154頁(ソフトカバー)

ISBN 978-4-86522-451-1

2025年6月発行

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現実の世界では、アキレスは亀に追いつくのであるが、いや追いつけるはずはないとするゼノンの背理にも論理の瑕疵はない。どちらも正しい。また、原子、分子で構成されているという現実世界はゴツゴツしたフラクタルの世界であるはずなのだが、なめらかな微分積分で記述されている。この矛盾をどう考えるか?

物理の世界を見ても、波動関数がいかに現実を正確に表現しているとはいえ、複素数の確率の波とか確率の収縮とか、全く描像が描けない抽象的世界像となっている。そこで物理世界の意味を考え直し、世界を物理世界とイデア世界とに分け、なんとか矛盾を回避しつつ実感のある描像が描けないかと試みてみた。もちろん物理というよりファンタジーの世界である。  

文系の発想だが、現実世界はすべての生物にとって共通な人生そのものの場であり、極めて調和している。相対論とか量子力学とかの極端な世界での結果を現実世界の生活の場に応用するのは何やら神の意志に反しているような感じがする。極端な世界の研究は人間の好奇心の満足に留めておくべきだ。  

あまり物理、数学と縁の無い方に、気軽にSF的読み物として読んでいただきたいが、一方で専門家の方からの辛辣な批判も伺いたい。また、モンティーホールの問題、予期せぬ試験の問題のような数学パズルがお好きな方、コーヒーブレークにいろいろ載せてある。

著者紹介

藪井竹庵(やぶい・ちくあん)
文系の現役医師。数学、物理学は素人。