日ロ交流の原点はここから始まった―
¥1,100 (税込)
門歩 鸞
四六判・140頁(ソフトカバー)
ISBN 978-4-86522-359-0
2023年8月発行
祖国から遠く離れた極寒の地で自らの運命を切り開いていく、一人の日本人の人生をかけた壮絶な冒険物語。
時は江戸時代。一介の大坂商人である伝兵衛は、江戸に向けて貴重な積み荷を運ぶため、船頭として廻船に乗り込み、航海に出る。しかし予想外の悪天候に見舞われ漂流する事態に。
犠牲者を出しながらもなんとかたどり着いた先は、これまで見たこともない風景。そこは日本ではなく遠く離れたカムチャッカの地だった。
ほどなく現地人の襲撃を受け、乗組員たちはほぼ全滅。かろうじて生き残った伝兵衛はそのまま囚われの身となり、絶望の日々を過ごす。
生きる望みも失いかけたその時、彼の目の前に突然現れたのは、ロシア帝国の軍服に身を包んだ大柄の男であった―
門歩 鸞(もんぶ らん)
京都市生まれ。同志社大学法学部法律学科卒業。
2019年頃より趣味で小説を書き始める。
2020年 木山捷平文学選奨最終候補
2021年 埼玉文学賞最終候補、短編恋愛小説「深大寺恋物語」最終候補
2022年 ブックショートアワード優秀賞、怪異物語創作コンテスト「掛川百鬼紀行」奨励賞、「文芸思潮」銀華文学賞入選、かつしか文学賞最終候補、京都キタ短編文学賞最終候補
2023年 明石市文芸祭市長賞(小説・最優秀賞)、桜川の四季ショートストーリーコンテスト優秀賞、西の正倉院みさと文学賞佳作、半空文学賞入賞 ほか