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かなしき愛
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恋愛小説ここに極まれり―
淡くない、甘くない、重い重い初恋。

かなしき愛

¥1,100 (税込)

松下紀夫

四六判・222頁(ソフトカバー)

ISBN 978-4-434-33790-1

2024年5月発行

主人公・紀夫が、運命の出会いから学生時代を通して九年半の間想い続けた、かなわぬ愛。そして社会に出てから、精神を病む女性を優しく守るさだめの、悲しい愛。青年期に苦悩し命を賭して取り組んだ、いとも悲しい二つの異なる愛のかたち。まさに、究極の恋愛小説。

あらすじ

中学二年の春。紀夫は美しい純子と出会い、生涯一度だけの運命の愛を直感した。学生時代の九年半、一筋に想い続け、苦悩したあげく結婚を申し込んだが、かなわずに自殺を未遂した。
社会に出て、成り行きで生活を共にした銅子は精神を病んでいた。錯乱から優しく守るさだめと覚悟をもって生活していたが、すれ違う愛の誤解からやむなき別れとなった。
波乱を含んだ二つのかなしき愛。そこにただようもののあわれ。人の世の無常をつくづく思い、ある日の夜、紀夫は一人で慟哭するのであった。

著者紹介

松下紀夫(まつした・のりお)
1942年2月生まれ。川崎市麻生区在住。