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闇の水脈 風雲龍虎篇
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風雲急を告げる幕末を舞台にした
痛快時代小説。

闇の水脈 風雲龍虎篇

¥2,750 (税込)

川喜田八潮

四六判・564頁(ソフトカバー)

ISBN 978-4-434-33642-3

2024年4月発行

世間の知らない幕末の裏側に、ダークヒーロー「音羽一家」の活躍あり!!
「闇の水脈」シリーズついに完結。

弘化三年(一八四六)・初夏の夜。京都洛中では、密かに、倒幕と新政権樹立を図る謀略が推し進められていた。謀略の提唱者は怪人物の革命家・黒岩一徹。
その黒岩は、翌日の夜、隠れ家の洛外・岩倉において、謎の陰陽師を相手に、己れのテロリストとしての本音を存分に語るのだった。
それは、二百年以上も続いた徳川の泰平の世を覆し、この国を動乱の渦中へと導き、その果てに「万国の長」たらしめるような〈火〉の強国へと生まれ変わらせんとする野望であった。

同じ頃、大坂で起こる連続殺人事件。その背後には、抜け荷一味の元締・河内屋利兵衛の操る闇の組織の暗躍があった。河内屋一味によって無実の罪を着せられて処刑された廻船問屋・和泉屋藤兵衛の無念を晴らすため、闇の世間師・音羽一家の活躍が始まる。抜け荷のカラクリをあばこうと努めるうちに、音羽たちは、大坂の陰謀が京都の政治的謀略と一本の糸でつながっていることに気づく……。

風雲急を告げる幕末を舞台にした痛快時代小説。

〈闇の水脈シリーズとは?〉
諸価値のせめぎ合う開国前夜を舞台とした時代小説シリーズであり、闇の世間師「音羽一家」の活躍を中心に描かれる。ここで言う世間師とは、法や制度・掟の支配する表の世界では解決不能な難儀を抱えた人々に、ひそかに手を差し伸べ、活路を切り拓く力添えをする、闇の仕事師たちのことである。

物語の順番は、2022年刊行の『闇の水脈 愛憐慕情篇』第一部・第二部が起点であり、「音羽一家」の誕生にまつわる波瀾万丈の秘話が展開する。世間師としての試練を超えて元締となる音羽と、彼女の許に集結する仲間たちの絆と活躍が描かれる。次いで2021年刊行の『闇の水脈 天保風雲録』第一部・第二部となり、幕末ニートである旗本の青年・刈谷新八郎の苦悩と新生の予兆が描かれ、彼の転生に「音羽一家」が関わり合うこととなる。そして、今作『闇の水脈 風雲龍虎篇』がシリーズ完結作となる。

それぞれ独立した作品として成立しているので、どの順番で読み進めても味わい深いシリーズとなっている。

著者紹介

川喜田八潮(かわきたやしお)
劇作家・文芸評論家。1952年京都市生まれ。駿台予備学校日本史科講師、成安造形大学特任助教授を歴任。1998年より2006年まで、文学・思想誌「星辰」を主宰。著書に『〈日常性〉のゆくえ-宮崎アニメを読む』、『脱〈虚体〉論-現在に蘇るドストエフスキー』、『脱近代への架橋』、『闇の水脈 天保風雲録』、『闇の水脈 愛憐慕情篇』。川喜田晶子との共著に『J-POPの現在 Ⅰ〈生き難さ〉を超えて』『J-POPの現在 Ⅱ かたわれ探しの旅』がある。