真面目さと勘違いの潔さで、38年のサラリーマン人生を全うしたひとりの男の物語。
¥990 (税込)
小浜次郎
四六判・322頁(ソフトカバー)
ISBN 978-4-434-31829-0
2023年4月発行
38年のサラリーマン人生、顧みれば二度のリストラまがいの憂き目に遭い、部下がたった一人の課長職がピークだった。
決して自慢できる職歴ではないが、与えられた運命に従い、勤めを無事全うしたひとりの男の物語。
私は真面目に人生を歩んで来た。臆病にこつこつと一生懸命に生きて来た。
手抜きを要領だと履き違えることもなく、毎日を送って来た。大切な何かを犠牲にする事が無いよう努力は常に怠らない矜持を持って生きて来た。そのような誇りを携えて生きる事こそが意味のある人生なのだと信じて来た。
勘違いの潔さや因果応報の教えによる内省と改善努力は、他人から見れば大変バカらしい素行なのであろうが、私には安心できる私の矜持に基づいた私の生き方なのである。
そのバカらしい矜持のせいで、他人からは反発を買い、度々の仕打ちを受けたようにも思っている。
しかし、これからも真面目さと勘違いの潔さを発揮しながら、常識人としての気概を大切にして生きて行く。
私には私の生き方しか出来ないのだから。
小浜次郎(おばま・じろう)