鋭くとがった感性で切り裂く!魂の戯曲。
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著者:般若剣児
四六判・172頁(ソフトカバー)
ISBN 978-4-434-16525-2
2012年5月発行
ジャンルや筋や形式を超越して
心のままのダンスで
地響きと轟音を立てた蒸気機関車が
余韻を残して疾走する
つららのように鋭くとがった感受性が響き渡り
黒魔術の魔法で世界は色づく
今ここに冬物語が幕を開ける
重苦しく物悲しい空とさびしい町並み
降りやまない雨
降りやまない雪
狂熱に憑かれた牙を剥き出しにした狼
現実の中に次第に不条理が交差していく
物語は曇天に覆われていく
生活は総合的な営みであって、
ミステリー、SF、恋愛、コメディといった
個別的な営みではない。
著者はこのようなジャンルを超えて総合力を試みた。
加速するダイナミズムと疾走感あふれる魂の戯曲。
般若剣児(はんにゃ・けんじ)
宮城県生まれ。東京都在住。